Insurance
取扱保険商品

外航貨物海上保険は、国際間を輸送される貨物を対象としています。その保険証券類は、国内外の貿易当事者間において授受される船積書類の一つとなっており、国際的に流通性のある共通書式の使用が求められます。外航貨物海上保険の保険証券については、古くより今日に至るまで海運や海上保険において世界の中心的な市場である英国の「International Underwriting Association of London と Lloyd's Market Associationの合同委員会であるJoint Cargo Committeeで制定した保険証券」や、「協会貨物約款(Institute Cargo Clauses)」が多くの国々において利用されています。
外航貨物海上保険では、基本的な保険条件(普通保険約款)は3つに分かれており、保険金をお支払いする主な損害・事故をまとめると下図のようになります。損害が発生した場合に保険会社に保険金を支払う責任があるか、また責任がある場合はどのようにして精算するかについての準拠法は英国法になります。
○:お支払いの対象となります。
●:お申出によりご契約いただけます特別約款によりお支払いの対象とすることができます。
※ここでは主な場合のみを記載しております。免責事由は特別約款の種類等によって異なります。
戦争危険およびストライキ危険は、いずれも世界情勢の刻々の変化に左右されるため予測が極めて困難であるということと、発生となればその被害が甚大なものになるという理由で、普通保険約款では免責とし、別途の特別約款により担保するという形式をとっております。
外航貨物海上保険の保険期間は、「貨物が保険証券記載の仕出地の倉庫・その他の保管場所において、輸送の目的をもって初めて動かされた時に開始し、保険証券記載の仕向地にある最終倉庫・その他の保管場所で荷卸しが完了した時に終了する」ことになっています。但し状況によって、また海上危険・ストライキ危険・戦争危険で変わります。
※これらは一般的な保険期間の設定例です。
外航貨物海上保険の保険料率の算定には、輸送用具・輸送区間・貨物の種類等・梱包状態などの諸種の要素を加味して保険料率を算出していきます。ご提供する保険の補償内容、貨物の種類、性質、梱包方法、航路、季節、港湾施設の状態、過去の損害発生状況、積載船舶等を総合的に勘案し算出されます。外航貨物海上保険の保険料はお客様のリスク実態に応じてオーダーメイドとなります。
保険金額とは、保険会社が1回の保険事故について支払う金額の最高限度額のことです。保険金額は CIF 価額(船積み原価+保険料+運賃)に、世界的な商慣習として10%を加えた金額で設定されます。
保険金額は保険料算出の基準となっており、通常保険金額に保険料率を適用することによって、 保険料が算出されます。
お申込みの際には、危険が開始される前に保険会社所定の申込書に必要事項のご記入と、重要事項説明書に記載の内容をご確認の上記名・ご捺印いただき三備保険事務所までご提出が必要となります。