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　「いざ」という危機的事態が発生した後に、一早く主要業務、もしくはそれに代わる別の業務を再開するのがＢＣＰ(事業継続計画)です。その中には、被害を最小限に抑える防災・減災の観点も入りますが、防災・減災計画だけではＢＣＰとはなりません。防災・減災計画にしかなっていない自称ＢＣＰをよくお見受けします。

本当のＢＣＰとは、危機的事態が本当に発生してから機能させる計画です。危機的事態が発生していますので、当然被害も出ています。事業活動も停止します。その状態から、事前に用意していた計画を実行し速やかに１００％に戻すことを目的としたものです。速やかに１００％に戻す訳ですから、被害を少なくするための防災・減災は無意味ではありませんが、それだけでは足りないという意味です。