TOP  > コラム  > 最新コラム
 
  

2016年熊本地震では、414日からの3日間に震度6弱以上の揺れが7回も発生しました。走行中、このような大地震に遭遇したら、あなたはどうしますか?

今月は、2016年熊本地震でのドライバーの運転行動調査を通じ、安全で被害を拡大させない退避行動についてみてみましょう。

 

 

○災害発生時に適切な退避行動がとれた割合は全体の約4%のみ○

 

2016年熊本地震で震度6弱以上の揺れに遭遇したとき、走行中だったドライバーの運転行動調査をみてみると、地震発生後、約半数はすぐに停車しています。

ある程度走行してから停車したケースと合わせると、約8割が停車していますが、残りは停車せずに走行を続けました。

停止した理由の中には「先行車が停止したため」「信号が赤になった」など地震に気付かず停止していたケースが2割強みられましたが、約8割が地震に気付いたり、車両異常と思ったりして停車していました。

しかし、停車後の行動をみると、車を離れ退避行動をとったケースは約3割しかなく、車を離れずに再び運転を続けたケースが約7割を占めました。

 

 

車を離れる際の対処をみると、エンジンキーを付けたままドアロックをせずに退避した人は12 人で車を離れた57 名のうち約2 割に留まります。

災害時は、路上駐車した車が緊急車両通行の支障になる場合を考え、車を円滑に移動できるようエンジンキーは付けたまま、ドアロックをせずに退避する必要があります。

調査全体(270 人)からみると、地震発生時に適切な退避行動がとれた人は12 人と約4%しかいないことになります。

また、災害時に車を離れる際の対処について「知らなかった」と答えた人は、約46%と半数近くを占めていました。

「知っていた」人と「知らなかった」人の行動をみると、エンジンキーを付けたまま退避すると「知っていた」にもかかわらず、キーを持って離れた人が半数近くと多く、車を離れる際にエンジンキーを残すことにためらいがある人が多いことがわかります。

ドアロックに関しては「知っていた」人の約6 割がドアロックをせずに退避しています。

一方、「知らなかった」人はエンジンキーを持って退避した人が65%と多くなっていますが、「覚えていない」と答えた割合もエンジンキーで2 割強、ドアロックが約4 割と少なくありません。

災害時の対応に関する知識が無いため、退避時にエンジンキーとドアロックに意識が向かなかったと考えられます。

 

 

○大地震発生時に被害を拡大させずに安全な退避行動をとるためには…○

 

大地震が発生したとき「道路は大丈夫そうだから、行けるところまで走ろう」と考えるのは危険です。

道路が陥没したり、塀や建物が道路に崩れ落ちたりする危険が発生し、「行けるところ」を的確に予測できないおそれがあります。

また、火災などが発生した場合、逃げようとする車や退避時に不適切に路上駐車した車は、緊急車両の通行を妨げ被害を拡大してしまいます。

走行中に大きな地震に遭遇したとき、被害を拡大させずに安全な退避行動をとるにはどうしたらよいかをみてみましょう。

 

投稿日時: 2019年02月26日


「駐車場内は車がゆっくり走行するから、道路に比べれば事故に遭う危険性は低い」と気を抜いていませんか?

今月は、警察が出動した駐車場内での事故を通じ、駐車場の安全な利用について考えてみましょう。

 

  駐車場内では「発見の遅れ」が事故につながる

平成28年中に起きた駐車場内での事故の種類をみると、車対車(車両相互)と人対車(人対車両)の事故が全体の約94%を占めていました。

事故時のドライバーの人的要因をみると「安全不確認」による車や歩行者の「発見の遅れ」が多くを占めています。

駐車場内は、道路のように信号や標識等による交通整理がされていないため、車や歩行者の行動が予測しにくくなります。

駐車スペースから突然車が出てきたり、前を走行する車が駐車しようと後退してきたり、目の前に歩行者が不意に現れたり等、至るところに危険が潜んでいます。

駐車場内では、危険をいち早く発見できるように、周囲に注意を配り十分な安全確認を行うことが求められます。

特に、歩行者は車がゆっくり走行していても接触すれば負傷する危険性があり、場合によっては死亡事故にもつながりかねません。

 

 

  駐車場内は、高齢者や子どもとの重大事故に遭う確率が高い

平成22年〜26年の5年間に、駐車場等で起きた人対車による死亡重傷事故の発生割合をみてみましょう。

グラフは、歩行者の年齢層と場所別(駐車場等/駐車場以外)で、それぞれ事故でケガをした人のうち、死亡重傷事故となった人の割合を示したものです。

このうち、歩行者の年齢層別にみると、65歳以上の歩行者が最も高い確率で死亡重傷事故に遭遇しています。

また、事故の内容をみると、他の年齢層と比べ車の後退時に事故に遭うケースが多くなっています。

高齢者は、視野が狭くなり聴力も弱ってくるため、近づく車に気づかない可能性があります。

さらに、目の前の車に注意が向くと、他車への注意がおろそかになるなど、周囲に対し注意を分散することが加齢とともに難しくなります。

そうすると、安全確認が不十分なまま車の陰から出てくる危険性があります。

次に死亡重傷事故の発生割合が高い6歳以下の子どもは、駐車場等と駐車場以外での重大事故に遭う確率がほぼ同じとなっています。

事故時の子ども側の要因をみると、保護者が「駐車場内は安全だ」と思って手をつながずにいたケースが多くみられました。

背丈が低い子どもは車の陰に隠れてしまうため、ドライバーが注意を怠ると子どもの存在に気づけず、接触するおそれがあります。

子どもは、ゆっくり走行している車に接触すると、跳ね飛ばされずに車の前で転んでしまう可能性があります。

そのまま走行を続ければ、小さな身体に1トン近い車が乗り上げ死亡事故に至る危険性があります。

 


 

  駐車場は至るところに危険が潜んでいると考えよう

道路から駐車場に入ると、車の速度も低速になり、交通量も減るせいか「ほっ」と気が抜けてしまいがちになります。

しかし、駐車場内は車の陰から歩行者が出てきたり、停止している車が動き出したり等、至るところに危険が潜んでいます。

では、いち早く危険を発見し駐車場を安全に利用するためには、どうしたらよいのかをみてみましょう。


 

駐車場内では、至るところに危険が潜んでいると考え、十分に安全確認を行いましょう!

投稿日時: 2018年10月20日


<進行したい方向を間違えた!

〜交差点内での無理な進行方向の変更や、高速道路での逆走について〜>

 

 交差点を直進するつもりが、うっかり左折車線に入ったまま交差点に差し掛かり「あれ?直進できない!」と慌てたことはありませんか? また、通行量がほとんどない高速道路のジャンクションで、進行方向を間違え「ちょっとだけだから戻りたいな」と思ったことはありませんか?

 今月は、進行方向が決められている車線を走行しているにもかかわらず、交差点で違う方向に進行(通行区分違反)したり、高速道路で逆走(通行区分違反)や後退(指定横断等禁止違反)したりすることで起きている事故を通し、規制どおり安全に進行することの重要性について考えてみましょう。


 

<交差点で進行方向の規制がある車線と違う方向へ進行する行為は、交差点内を混乱させる!>

 

平成28年中に起きた全死亡事故件数を法令違反別にみると、通行区分違反は安全運転義務違反、歩行者妨害に次いで3番目に多く発生しています。通行区分違反による死亡事故の内容をみると、正面衝突が約9割と最も多くを占めています(図1)。

 たとえば、左折の規制がある車線に入ったまま交差点に差し掛かり「直進したい」と無理に直進すると、右折する対向車と正面衝突するおそれがあります。交差点内で「あっ間違えた」と違う方向に進行する身勝手な行動は、交差点内を混乱させ他車との重大事故に発展する危険性が高くなります。

 

 

 進行方向を示している規制標識や、道路に描かれた進行方向の規制標示をよく確認し、指示に従って交差点を安全に進行しましょう。車線を間違えた場合は、指示に従って進行してから迂回して目的の道路に戻りましょう。

 高速道路で進行方向の規制がある車線と違う方向へ進行すれば、重大事故を起こす確率がさらに高くなります。

 

高速道路で逆走すれば、重大事故につながります!

平成28年中に高速道路で逆走が発生した件数のうち、インターチェンジやジャンクションで進行方向を間違えたケースが約6割を占めています。また、平成2327年中における高速道路での事故全体に占める死傷事故の割合は約10%ですが、逆走事故に占める死傷事故の割合は46%と約5倍も高く、死亡事故に至っては約43倍も上昇します(図2)。

 

 

逆走が発生したときの要因をみると、「道を間違えて戻ろうとした」など故意によるものや、「逆走した要因がはっきりしない」「カーナビの案内を誤認」など過失によるものが全体の約7割を占めます。高速走行している道路を逆走すれば、重大事故を起こすことは容易に想像がつきます。では、進行方向を間違えた場合や、うっかり逆走してしまった場合、どうしたらよいのでしょうか。

 

<高速道路で進行方向を間違えたら、次のインターチェンジで降りましょう!>

 

 高速道路上で降りる出口を行き過ぎたり、ジャンクションで方向を間違えたりしたときは、次のインターチェンジまで進み、以下の手順で高速道路をいったん降りて、係員の指示に従い目的のインターチェンジまで進みましょう。時間はかかりますが、通行料金は高速道路に入ったインターチェンジから目的のインターチェンジまでの料金で通行することができます。(ただし、インターチェンジの構造によっては対応できない場合がありますので、ご注意ください)

 

 

<高速道路で自分が逆走していることに気づいたら、すみやかに車を停止し、110番通報しましょう!>

 

ジャンクションなどで方向を間違え、自車が逆走していることに気づいたら、どうしたらよいのでしょうか? まず、逆走した時点で、重大事故を起こす寸前と認識してください。

 

 

  進行したい方向と違う車線を走行したときは、規制標識や標示が示している方向へ進み、迂回して目的の道路へ戻りましょう。

  高速道路で進行方向を間違えた場合も、次のインターチェンジでいったん降りてから、目的のインターチェンジに進みましょう。

投稿日時: 2018年09月15日


人通りが多い道路を走行中に、駐車車両の前後などから不意に人や自転車が飛び出してきて、慌ててハンドルを切ったことはありませんか

今月は、ハンドル操作の誤りで起きた事故を通し、適切なハンドル操作を行うためにはどうしたらよいかを考えてみましょう!

 

<ハンドル操作の誤りによる死亡事故が多い>

 

平成28年中に車両の運転操作の誤りで起きた死亡事故は600件で、そのうち「ハンドル操作不適」が65%を占め、「ブレーキ・ハンドル同時操作」を含めると、ハンドル操作の誤りによる事故は7割を超えています。

 

 

ハンドル操作不適事故の内訳をみると、工作物への衝突や路外への転落などの「車両単独」事故が約76%と最も多く、「正面衝突」事故が約16%と続きます。

ハンドル操作を誤り車線を逸脱すると、工作物や対向車に衝突して死亡事故を起こす危険性が高い様子がうかがえます。
 

「慌て」や「パニック」がハンドル操作を誤らせる

 

平成1625年の10年間に起きた交通事故のデータをもとに、ハンドル操作の誤りによる事故時の状況をもう少し詳しくみてみましょう。

事故直前の速度(危険認知速度)は、約半数が40km/hを超えており、その速度の割合は他の操作の誤りに比べ約39倍も高くなります。

道路の形状別にみると、カーブでの発生割合が最も多く、次いで直線道路となっています。時間帯は、深夜0時〜朝5時台が多く、特に24歳以下の若者は他の年齢層より深夜の発生率が高くなります。

さらに、交通事故例調査データをもとに、ハンドル操作を誤って事故を起こしたときのドライバーの人的要因をみると、「慌て、パニック」が最も多く、「運転技量・経験不足、過信」「飲酒」が続いています。

 

 

「直線道路で人や自転車が飛び出してきた」「速度が出ている状態でカーブに差し掛かった」などの状況に直面した際、慌てたりパニックを起こしたりしてハンドル操作を誤り、重大事故を起こしていると考えられます。

また、深夜から朝にかけては、交通量が減るため速度を出しやすい時間帯であると同時に、疲れや眠気から注意力が散漫になるため、危険が迫ったとき、適切にハンドル操作できない状況が生じます。

特に若者は運転経験が浅く技能も未熟なので、速度を出しすぎてハンドル操作を誤る危険性が高くなります。

 

<渋滞に遭遇したとき、安全に走行するためには・・・>

 

慌てず安全にハンドル操作を行うためには、どうしたらよいのかをみてみましょう!

 

慌てず適切なハン操作を行うためには、

正しい運転姿勢を保ち、ハンは両手でしっかりと握りましょう!

車間距離を十分にとり、車線の中央を維持して、速度をコントロしながら運転しましょう!

 

投稿日時: 2018年08月17日


夏休みを使って海に山に、帰省のために長距離ドライブの計画を立てている方もいらっしゃることでしょう。

しかし、行楽シーズンにつきものの渋滞は悩ましく、前車に追突しそうになってヒヤッとした経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今月は、夏休みが間近に迫っているということで、渋滞が発生する原因を分析し、渋滞時の事故の危険性を踏まえて、安全で楽しいドライブにするためにはどうしたらよいのかをみてみましょう。

 

< 交通量が多くなると渋滞が発生し、事故につながる危険性が高くなる >

交通量(道路のある地点を一定の時間内に通過する車の台数)が少ないときは、車間距離を十分にとることができるので、ドライバーはストレスを感じることなくスムーズに走行できます。

ところが、朝夕の通勤時間帯などの交通量が多いときは、一台の車がコンビニに入るためブレーキを掛け減速しただけで、後続車が次々にブレーキを踏んで速度が落ち、自然に渋滞が発生します。

特に、信号付近では、青信号の間に通過できる車の台数より道路上の交通量の方が多くなると、信号を先頭に車がつまりはじめ渋滞が発生しやすくなります。

コンビニや信号のない高速道路でも、交通量が多ければインターチェンジなどの合流部分を先頭に渋滞が発生します。

また、下り坂から上り坂に差し掛かったことに気づかずに速度が落ちる車があると、それにあわせて後続車がブレーキを踏みはじめるので、全体的に速度が落ち渋滞になります。このように、道路工事や事故による要因がなくても、交通量が多いだけで渋滞に巻き込まれる可能性があります。

 

 

交通量が多いということは、それだけ事故につながる危険性が高くなります。

平成28年中に高速道路で起きた交通事故のうち、車線上の停止車両に追突した事故が約46%と半数近くを占めていました。

低速で進んだりすぐに止まったりを繰り返す渋滞では、次第にドライバーの集中力が薄れ、ボーッとして注意を欠いた運転に陥りやすくなり、ブレーキを踏むタイミングが遅れて前車に追突する可能性があります。

また、渋滞の最後尾に高速のまま追突すれば、重大な事故に至る危険性があります。

 

< 渋滞を回避するためには・・・ >

渋滞を回避することは、事故を回避することにもつながります。

朝夕の通勤時や、長距離ドライブに出かけるときは、交通情報をチェックして渋滞が発生していないか確認しましょう。

カーナビやラジオでも一般道路や高速道路の渋滞情報を確認できますが、スマートフォンタブレットで手軽に確認できるアプリもあります。

また、高速道路会社各社のサイトでは、お盆や年末年始が土日に重なっていると渋滞しやすいという傾向のデータや、過去の渋滞実績、周囲で行われる行事など渋滞の誘因となる情報を集積して、渋滞予測を公開しています。

お盆に長距離ドライブなどを計画するときは参考にしましょう渋滞予測は当日の天候により情報が変わる場合があるので、出発前にもう一度チェックしましょう

渋滞のピークに差し掛かりそうな場合は、出発時間を1時間程度ずらしましょう。

 

< 渋滞に遭遇したとき、安全に走行するためには・・・ >

渋滞を回避しようとして出発していても、事故などで渋滞に遭遇することがあります。

そのような場合は、どう対処すれば安全なのかをみてみましょう。

 

  

●渋滞は接触事故が起きやすい状況にあります。渋滞予測や現在の渋滞情報をチェックして、渋滞も事故も回避しましょう!

●渋滞に遭遇したときは、心にゆとりをもって車間距離を十分にとり、走行車線を選んで走りましょう!

投稿日時: 2018年07月21日


« 1 2 (3) 4 5 6 ... 8 »
 
お問い合わせフォーム
 
 
 
ページの先頭に戻る
| トップページ | 会社概要 | スタッフ紹介 | サポート体制 | リクルート情報 | 個人情報取扱方針 | 勧誘方針 | お問い合わせ |